授乳中の片頭痛治療薬の選択はどうしたらよいのでしょうか
片頭痛発作は妊娠週数が進むにつれ減っていく事が知られていますが
出産後1ヶ月以内に 片頭痛発作が再発することが知られています
授乳中の 急性期治療薬の
第 1 選択薬はアセトアミノフェン(カロナール)ですが、
効き目が弱い場合はどうしたらよいのでしょうか
非ステロイド性消炎鎮痛薬やトリプタンの添付文書には
「母乳中に移行することがあり授乳を継続・中止を検討すること」
(イブプロフェン ロキソプロフェン プロプラノロール ドンペリドン)
「投与後 12 時間は授乳しないことが望ましい」(スマトリプタン)
「授乳しないことが望ましい」(エレトリプタン)
と記載があるのですが
国立成育医療センターが評価を行い
授乳中に安全に使用できると考えられる薬
としてリストを発表しています
解熱鎮痛薬
アセトアミノフェン イブプロフェン ロキソプロフェンなど
片頭痛治療薬
スマトリプタン エレトリプタン
片頭痛予防薬
プロプラノロール
制吐薬
ドンペリドン
頭痛専門医の頭痛外来では つらい片頭痛発作を我慢せずに
大量に服用しなければ これらのお薬を 服用しても良いと説明しています