2010年、2011年とペインクリニック領域で使用出来る鎮痛薬の数が随分増えました
トラムセット配合錠®が漸く発売になりました
特徴は
- 1錠についてトラマドール37.5mgと アセトアミノフェン325mgの合剤
- オピオイドμ受容体、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害、疼痛閾値の上昇といった複数の作用機序で鎮痛効果を発揮
- 非がん性慢性疼痛、抜歯後疼痛に適応があること
- 悪心、嘔吐、眠気、便秘といったオピオイドに特徴的な副作用があること、悪心、嘔吐、眠気については服用初期に限られること
が挙げられます
副作用を予防する為には
- ゆっくり増やしていくこと
- 制吐薬や緩下剤などを併用する事
が推奨されています
トラムセット配合錠®1錠が塩酸モルヒネ錠10mgに相当しますので、4錠まで増やさなくても、1日1-2錠で痛みがかなり楽になる方が多い印象を持っています
変形性関節症や慢性の腰痛などで消炎鎮痛薬を服用してもなかなかスッキリ痛みが取れない方には考慮すべき選択肢のひとつでしょう