片側または両側の足趾の痛みと不随意運動
(自分の意思とは無関係に足趾がもぞもぞ動く)
痛む脚と動く足趾症候群 (Painful Legs and Moving toes) は まれな疾患ですが
脚の痛みと 1本から数本の足の指がもぞもぞ動く場合 疑う疾患のひとつです
片側性または両側性 痛みが無い場合は (Painless Legs and Moving toes) と呼ばれ
同様の症状が上肢の起きることもあります (Painful Arms and Moving fingers)
確立された治療はありませんが
痛みに対し ガバペンチン プレガバリン アミトリプチリン
不随意運動に対し クロナゼパム プラミペキソール
硬膜外ブロック 交感神経節ブロックなどの 神経ブロック治療が効果
があったという報告があります
脚の不快感を伴う 似た疾患に 下肢静止不能症候群
(Restless Legs 候群 むずむず脚症候群)がありますが
痛む脚と動く足趾症候群は下肢静止不能症候群とは異なり
夕方から夜間にかけて増強する概日リズムはない
脚を動かしたい強い衝動はない
脚 の不随意運動は足趾
といった特徴があります
参考
Painful Legs and Moving toes Syndrome: 76-Patient case series