妊娠中の片頭痛治療薬の選択はどうしたらよいのでしょうか
妊娠によって一般的には片頭痛発作が減ることが知られています
妊娠週数が進むにつれ減少割合が増えますが
妊娠中のお薬の服用はなるべく避けることが望ましく
第 1 選択薬はアセトアミノフェン(カロナール)
片頭痛治療薬では
トリプタン 有益性投与
スマトリプタンは妊娠中に服用しても催奇形性を増やさないという研究があります1)
スマトリプタンは授乳中にも服用出来ます
非ステロイド性消炎鎮痛薬(イブプロフェン ロキソプロフェン)
添付文書では
妊婦(後期以外)有益性投与 必要最小限
妊娠後期 投与しない
妊娠が分かった時点でアセトアミノフェン(カロナール)に変更するのが安心できるでしょう
制吐薬 プリンペラン 有益性投与
ドンペリドンは妊娠中禁忌
片頭痛予防薬は原則として使用しません
参考
有益性投与(治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与)
アセトアミノフェン(カロナール)も添付文書上は有益性投与
1) Treatment of migraine headaches with sumatriptan in pregnancy. Ann Pharmacother. 2004. Oct;38(10):1726-30