片頭痛予防療法の目的
片頭痛発作が月に2回以上 日常生活に支障のある頭痛が月に3回以上あれば
頭痛を予防する薬の服用を検討してみることが勧められます
A. 予防療法の目的は
1.発作期(片頭痛があるとき)の支障度の軽減
頻度 重症度 持続時間を減らし生活支障度の改善 急性期治療薬への反応性の改善
2.発作間欠期(片頭痛がないとき)の支障度の軽減
仕事や学校への影響 人付き合いやレジャー計画をすることへの不安をおさえる
3.片頭痛慢性化の予防
年齢と共に片頭痛発作は減っていきますが
年に3%の方が 慢性化するため(片頭痛発作が増えたままが減らない)
慢性片頭痛への移行の予防といった目的があります
B. 片頭痛予防薬には
カルシウム拮抗薬 ベータ遮断薬 抗てんかん薬 抗うつ薬 CGRP関連抗体薬
アンギオテンシン変換酵素阻害薬 アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬など 多くの種類があり
発作頻度 程度 共存症 禁忌 などを考慮にいれ 治療をはじめて行きます
効果発現に2 - 3ヶ月かかる場合
予防薬の追加・変更が必要 になる場合もありますが
片頭痛支障度の軽減・片頭痛慢性化を防ぐために 3-6ヶ月継続してみて下さい