3ヶ月を超えて 月に15日以上頭痛症状がある場合
薬剤の使用過多による頭痛 または
慢性片頭痛
もしくはその両方の頭痛がある可能性があります
1. 薬剤の使用過多による頭痛 (3ヶ月を超えて 月に15日以上頭痛症状があり)
- 月に10日以上 トリプタン または 市販頭痛薬に多い複合薬物を服用
- 月に15日以上 非ステロイド性消炎鎮痛薬 または アセトアミノフェンを服用
このような場合 「薬物の使用過多による頭痛」の可能性があります
治療は
原因薬剤の中止
思い切ってすぐに止められたら良いのですが 頭痛を予防するお薬を服用しながらゆっくり止めていきます
薬剤中止後に起こる頭痛への対処離脱症状による頭痛や吐き気が起きた場合 ナプロキセンやチザニジン 吐き気止めで対応します
頭痛予防薬投与により治療を開始します
2. 慢性片頭痛(3ヶ月を超えて 月に15日以上頭痛症状があり)
- 頭痛発作のうち 8日以上は片頭痛の診断基準をみたす頭痛がある
頭痛予防薬投与・変更・増量 頓挫薬は最小限(週2回以下へ)
頭痛の誘因を避ける 共存症の治療 後頭神経ブロックを検討してみる
1年に片頭痛の 約3%が 慢性片頭痛進むとされています
月2回以上の頭痛発作 日常生活に支障がある頭痛が月3回以上ある場合 頭痛予防治療の検討が必要です
緊張型頭痛や群発頭痛でも慢性化が知られており それぞれ対処法が異なります