片頭痛
A 片頭痛の原因・症状
ストレス等の刺激により脳の表面の血管と神経に炎症がおこって頭痛や吐き気などの頭痛に伴う症状が引き起こされます
B 片頭痛の治療法
急性期治療(頭痛時に頓服)と予防治療(毎日服用)があります
1.急性期治療
- トリプタン系
- ジタン
→頭痛のメカニズムに効く薬、頭痛の起こり始めに服用すると効果が高い
- 鎮痛薬(アセトアミノフェン・ロキソプロフェン・イブプロフェンなど)
→軽度から中等度の頭痛、トリプタン系と併用することもある
- 制吐薬(ドンペリドン メトクロプラミド)
→吐き気を押さえ、他の薬の吸収が良くなる
2.予防治療
予防目的
片頭痛発作の頻度の減少・重症度の軽減・持続時間を減らし頓服薬の反応性の改善
生活への支障度の軽減を図る
予防治療を要すると考えられる場合
月に2回以上頭痛発作がある、支障のある頭痛が月に3回以上ある方は予防治療を検討
- 塩酸ロメリジン、バルプロ酸ナトリウム錠、アミトリプチリン、プロプラノロール、トピラマート、CGRPに対する薬(製品名 エムガルティ アジョビ アイモビーグ)など
- 年齢、頭痛の程度、頻度によって使い分けます
- 3-6ヶ月続ける 効果が良ければ6-12ヶ月程度続ける
- 頭痛のコントロールが良好になれば、徐々に減量 可能であれば中止する
C 片頭痛とその対処法
1.頭痛ダイアリー
- 頭痛の記録をつけることで、頭痛の回数・性状・痛みの強さ・持続時間・頭痛に伴う他の症状頭痛のきっかけ・薬の使用状況・効果・生活への支障度 を確認することができ
正確な頭痛の診断が可能
自分の頭痛をより良く把握することができ
頭痛のタイプに応じた薬の選択や内服のタイミングが改善されます
2.薬物療法以外の対処法
- 行動療法 リラクゼーション
- 理学療法 頭痛体操 姿勢矯正 鍼 マッサージ 温冷パック
- サプリメント マグネシウム ナツシロギク ビタミンB2
- 誘発因子を避ける 明るい光 人混み ストレス 睡眠不足・過多 疲労 アルコールなど
- ニューロモデュレーション 治療機器を装着し、経皮的に三叉神経や後頭神経を刺激することで片頭痛急性期発作を緩和(海外で使用されており 日本への導入が待たれます)