カロナール、アンヒバ、ピリナジン(小児の解熱薬でおなじみですね)などの名前でよく知られている鎮痛薬です。
安価で副作用が少ないことより海外では鎮痛薬の第一選択薬として使用されることが多いです。
成人の痛み症状へ使用する場合ある程度の量を使うことが必要で、単回投与する場合は一回量300mgから1000mg処方する事があります。
一回1000mgはカロナールだと300mg錠と200mg錠をそれぞれ2錠(合計4錠)服用することになりますので、細粒などの方が使い勝手が良いかもしれません。
これまで日本では1日の最大投与量が1500mgでしたが、最近用量が海外なみの4000mgへ拡大されました。
中程度までの痛み症状へはアセトアミノフェン単独でコントロールされますが、中程度以上の痛みであったり、神経痛を伴ったりする場合は抗けいれん薬、抗うつ薬などの鎮痛補助薬や医療用麻薬性鎮痛薬と組み合わせて使用されることがあります。
したがって海外並に用量が拡大された事は、がんに伴う痛みや神経痛を伴う場合にメリットとなると思われます。
海外ではアセトアミノフェンと他の鎮痛薬(弱オピオイド)を組み合わせた合剤が使用されています。
日本でも合剤が使用出来る様になれば、ペインクリニック医、痛みに悩む患者さんにとって治療の選択肢が増えるでしょう。
追記)
2011年7月よりトラムセット配合錠®として日本でも使用出来るようになりました
追記)
2011年7月よりトラムセット配合錠®として日本でも使用出来るようになりました