2011年2月25日金曜日

三叉神経痛



三叉神経痛は別名疼痛性チックとも言われ、顔面に生じる痛みの中でも、最も痛みの強い部類に含まれます。

通常片側に生じ、痛みの性質は
「電気が走るような激痛」
「刃物で刺されるような刺痛」
等の大変強い言葉で表現されます。

三叉神経の3本の枝の中でも頬(第2枝)、顎(第3枝)に症状が出ることが
殆どで、額(第1枝)に生じることは希です。

発作的な痛みは
トリガー域(痛みはいつも決まった場所から生じる)
トリガー因子(痛みは洗顔、ひげ剃り、歯磨き、食事などのいつも決まった刺激で起きる)
によって誘発されることが特徴的で、発作が続くと満足に食事を取れなくなる場合もあります。

痛みの持続時間は数秒から長くても2分程度です、
鈍い痛みが長時間続くようなら別の病態かもしれません。

テグレトールが非常に良く効きますが、服薬のみで発作痛が治まらない場合は手術や神経ブロックなどが併用されることもあります。

脳内の血管と三叉神経節が接触することで、三叉神経痛が生じることが知られていますが、希に目や鼻、歯や脳自体の変化で神経痛様の症状が起きる場合がありますので、念のために頭部MRIなどの画像診断を受けておくのが安心でしょう。