さかうえクリニック いたみ通信

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2011年5月25日水曜日

急性の腰痛 ぎっくり腰  温める?それとも冷やす?

西宮市のペインクリニック さかうえクリニック

ぎっくり腰、欧米では「魔女の一刺」しと言われますが、トイレ歩行や痛みで眠れなくなってくるとつらいですね。

診療中にも良く聞かれるのですが、
ぎっくり腰は「温めるべき?」それとも「冷やすべき?」について考えてみたいと思います。

急性期は冷やす、慢性期は温めるという考え方が多いように思いますが、足の捻挫のように、冷やして腫れが引くような場所では有効と考えられます。

では、腰は?

急性腰痛の治療で分かっている事は、現時点ではどうやら

「温めると少し良くなるが、冷やして良くなるかははっきりしない」
「白黒つけるにはまだまだデータが足りない」
と言った所のようです。
(参考文献)

したがって
冷やすにしても、温めるにしても、ご自分が一番心地よく感じる方法が良いのではないでしょうか。

痛みが軽いうちは鎮痛薬が有効ですが、
痛みが非常に強い場合、ペインクリニック的には硬膜外ブロック、椎間関節ブロックなどの神経ブロック治療が非常に効果的で、早く痛みが取れます

痛みの性状によってブロック治療の方法、使うお薬の量が異なりますのでお気軽にご相談下さい。

追記
温める方法としてHeat wrap therapyと書いてありましたので、ホットパックの様なものでしょう。

参考文献
Superficial heat or cold for low back pain. Cochrane Database Syst Rev. 2006 Jan 25;(1)